ロレックスマラソンをお楽しみの皆さんこんにちは。
サブマリーナ3本を国内正規店にて1年ほどで購入できたチンギスです。
今回はヨーロッパのロレックス正規店を巡って得た情報をまとめていきます。
結論としては、
旅行客として訪れたヨーロッパで人気モデルを買える可能性は限りなく低いということです。
これから海外旅行でロレックスの正規店巡りを計画されている方は、本ブログをご覧いただいた後にその計画を改められたほうがいいかと思います。
もし海外でロレックスマラソンする場合でも、「買えるかも」という期待は全て捨て去って訪れることをおすすめします。
さて、本編の前に、1年間で3本のサブマリーナを購入できたことにより、正規店巡りの成功の秘訣や自分なりの仮説検証を、以下の記事でまとめておりますので、合わせてご覧ください(↓)。
ヨーロッパでもロレックスは品薄
日本ではロレックス正規店を訪れても、人気モデルに出くわす可能性はほとんどなく、ここ数年スポーツモデルはいつも品切れ状態です。
一方、ひと昔前では世界中の在庫の偏在状況や人気の方より具合から、海外旅行でロレックス正規店巡りを行えば、ある程度の確率で欲しいモデルを手に入れることもできたそうです。
そうした情報をもとに、僕も2020年の年始からのヨーロッパ旅行に出かけました。
もちろん海外でのロレックスマラソンに期待して胸ふくらませて望んだわけですが、各都市の正規店は見事なまでの品薄状態でした。
その在庫状況は日本よりもひどく、スポーツモデルはおろかデイトジャストなども見かける機会がとても少なかったです。
僕が正規店巡りを行った都市は、パリ、バルセロナ、グラナダ、マヨルカ、フランクフルト、アムステルダムと6箇所に渡りましたが、いずれも状況は同じでした。
日本だけではなく世界中であらゆるモデルが品薄になっているのを感じました。
日本人店員から購入可能性を否定される
数店舗回ってみて、ヨーロッパ各都市のロレックス正規店も日本より品薄状態であることがわかっても、それでも僕は一縷の望みをかけてパリの正規店に足を運びました。
しかし、そこで出会った日本人店員から衝撃的な事実を告げられました。
「旅行客に人気モデルを販売することはない」
と・・・。
非常に申し訳無さそうな態度で伝えられましたが、明確に購入の可能性を否定されてしまったのです。
本数を絞るロレックスのブランド戦略
そのまま「はいそうですか」と、帰っていくのも寂しい思いがあったので、もう少し店員さんと会話をすることに。
その中で、ロレックスとしてなぜ旅行客に販売しないという判断に至ったのか、彼が明かしてくれました。
その理由の一つとしてまず、ロレックスの流通本数を絞るブランド戦略が影響していることが挙げられます。
古くからラグジュアリーブランドとして欧米を中心に世界中で愛されてきたロレックスですが、ここ7~8年ほど中国で一気に大量の富裕層がロレックスを身につけるようになってきたことで、状況が一変しました。
言葉は悪いですが、
「ロレックス=成金中国人が身につける、彼らが大好きなブランド」
というイメージが普及しつつあり、古くからのロレックスファンたちがブランドを忌避する流れが生じているようです。
こうした流れをロレックスとしては良しとしませんでした。
望まないイメージが先行することによるブランド価値の棄損を防ぐため、流通本数を絞り始めているよう。
こうした流通量の調整が世界中の在庫逼迫を招き、旅行先では基本的に買えない状況となっています。
既存顧客をより重視する方向へ
旅行客に人気モデルを販売しないもう一つの理由としては、既存顧客をより大事にするという意思決定がなされたようです。
ブランド棄損が進むことで、これまで支えてくれた顧客が離れていくのを避けたいのです。
そこで、世界的な品薄状態にあっても、常連顧客はなんとか購入できるよう配慮をするべきと判断され、ふらっと立ち寄っただけの海外旅行客などへは人気モデルをそもそも販売しない、という措置をとったのです。
そうした経緯から店員氏は
「残念ながら旅行客の方に販売することはございません」と僕に伝えてくれたのでした。
さいごに
正直、面と向かって「あなたには販売しません」と言われたときは結構ショックでした。
日本からはるばる訪れていたので非常に残念ではありましたが、一方でそうした措置はブランド戦略として十分理解できます。
自分が身に着けて、非常に気に入っているロレックスの価値が上がっていくのであれば、それもまたやむ無しと感じる次第です。
この記事をご覧になったロレックスマラソンランナーの方で、もし海外旅行中にもチャレンジしてみようと思っていたら、期待値をぐっと下げていくことをおすすめします。
日本での正規店巡りよりも、遥かにハードな戦いが待ち受けておりますので。