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【ネタバレ口コミ】天気の子はあざといビジネス臭が強く、評判ほどではない

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新海誠監督の話題の映画、天気の子を放映開始2日後に観てきました。

封切りされる前から各種メディアで話題となり、今年一番の評判の映画と言っても過言ではない本作。

そうした話題の映画ということでふらっと観に行ってきましたので、僕なりの感想を記していこうと思います。

 

基本的にはネガティブ評価かつネタバレを多分に含みますので、そうした口コミを見たくない方はこれ以上読み進めずにページからお戻りください。

それではこれよりネタバレを含む感想を書き進めてまいります。

おそらく「天気の子が大好き」な方や、「新海作品」のファンの方がこの記事をご覧になっても気分を害されるだけでしょうから、

そういった方もスルーしていただければと思います。

僕ら夫婦が抱いた感想

ではまずざっくりとした感想ですが、

二人分3,600円のチケット代を払ってまで天気の子を観にいくのなら、

同じ料金払ってランチ食べたりしたほうが良かったな、というくらいの評価

です。

そう思った根拠についてはのちほど順に述べていきます。

 

逆に良かった点といえば、

新海誠作品特有のちょっとしたエモさを感じさせる綺麗な作画感を味わえたことです。

それ以外にも序盤の方は「これからどうなっていくのかな?」とワクワクさせられるストーリー展開もあり、

その辺りも観ていて楽しめました。

 

しかし残念ながらそれ以外の部分については、これから挙げていくマイナスポイントのせいで、

あまり良さを感じられない作品でした。

そのようにがっかりしてしまった要因をそれぞれ記していきます。

勝手に期待値を上げすぎていた

まずは、これはもう完全に僕たちの自己責任に過ぎないのですが、期待値を上げすぎていましたよね。

その要因としては、新海作品の前作である「君の名は」を二人共とても気に入っていたので、きっと今作はそれを上回る感動をもたらしてくれるだろうと、

期待に胸を膨らませて劇場へ向かっておりました。

続いて、そうした内的要因以外にも冒頭で書いたとおり、

各種メディアなどでかなり大々的に今作が取り上げられたり、タイアップCMも数多く放送されるなど、社会的な話題性の高さというものもありました。

 

こうした内的・外的要因の結果、

「今作はとても感動させてくれるだろう素晴らしい映画に違いない!」という高い期待を抱いて映画を見ることとなりました。

期待が高すぎた分、実際に観て抱いた感想とのギャップが大きく落胆してしまったのです。

では高すぎた期待値をどのように裏切られたのでしょうか。

 

物語が東京に寄せすぎてあざとい

天気の子のストーリーが特定の地域、つまり東京に寄せすぎており、物語が進むに連れてそれがあざとく感じてしまいました。

序盤の方は、新宿界隈のマクドナルドや歌舞伎町などの様子が結構リアルに描かれている点に、

東京在住者として「おぉ~あの新宿がアニメ映画で看板とかもそのまんまで出てきてる~」と、引き込まれていったのは事実です。

あのサラ金の看板や!あそこのスーパーがそのまま映ってる!このマクドナルド、あそこのやん!

といった具合に、はじめはそのリアル感が相まってストーリーに没入しながら楽しむことができました。

 

しかし話が進行していくに連れて、逆にその東京寄りな描写がどうもあざとく感じてくるようになりました。

監督側にそんな意図はないのかもしれませんが、

「ほら、これだけリアルに情景描写を行えば、東京在住者の奴らは喜ぶんだろ?」とか、

「東京に憧れを抱いてる地方在住の皆さん、憧れの土地を映画で描いてあげてるよ」と監督が言っているように感じてあざとく思い、

ストーリーに感情移入しにくくなってきました。

 

リアルな描写という点では、東京に寄せるのなら寄せ切ってほしかったのですが、

権利などの関係なのか看板名をもじったもの(丸海老など)がいくつか目に入ることもあり、

現場を知るものとしては中途半端さが気になる場面がありました。

その辺りが気になって距離感が生まれ、

「東京という場所に特に興味のない人にとっては、このリアルな描写ってなにか価値があるのかな?」

と、ふと思うようになりました。

こうした雑念に囚われてきたら、なかなか本腰入れ映画は楽しめない状況です。。

スポンサー出しすぎ

ちょっと半端なリアル東京感にあざとさを感じつつ、そのネガティブな思いに拍車をかけることがありました。

それはスポンサーを出しすぎているという点です。

ざっと僕が確認できたスポンサーだけでも、

Yahoo、日清食品、サントリー、ロッテ、バイトルドットコムなどなど。

映画のシーンで実世界の商品などがチラッと見える程度だと

「お!いまの、ふだん使ってるアレだ!」といったように、その場でグッと引き込まれることがあります。

しかし、天気の子では上記のスポンサーに関するサービスや商品がしつこいくらい出てくるので、

「おいおいおいおい(中尾彬)、またサントリーの飲料かよ」といった具合で途中からかなり辟易としてきました。

 

リアルな東京感を描写して観覧者に寄せていきながら、

スポンサー商品を何度も登場させて大企業にもすり寄る気か?

と、ビジネス臭の強さを感じてしまい、胸焼けしそうになりました。笑

ストーリー展開に無茶がある

たとえあざとくビジネス臭が強い映画でも、ストーリーの本筋が面白ければそんなマイナスポイントも吹き飛んでしまうもの。

しかし、僕たちにとって天気のこのストーリー展開は無茶があり、理解しがたい点も多々あり、

それらの不理解点が最終的に回収されることなく、読後感の悪さだけが残ってしまいました。

 

いくつか理解できなかった点を挙げると、空から大量の魚のようなものが降ってくるシーンが何度かあるのですが、

結局それが何なのか、なぜそのようなものが発生するのか、よくわかりませんでした。

ほかにも、序盤で主人公の男の子が歌舞伎町のど真ん中で発砲事件を起こしてもすぐには逮捕されることなく物語が進行し、

最後の大事な場面でもまた拳銃を使って状況を打開していきます。 

「うーん、たかだか中学生くらいの男の子がそんな簡単に大人に対してぽんぽん発砲していくかね~?」と思ってしまった僕はもう立派なおっさんですよね。笑

 

こんな感じでストーリー展開に無茶がある、破綻してるなと感じつつ、残念ながら心から感動することなく物語は終了してしまいました。

天気の子鑑賞をオススメできる対象

これまで、天気の子はあざとくビジネス臭がして、ストーリー展開にも無茶がある、と申してきましたが、

それでも鑑賞をおすすめできる方々もいると思います。

まずは、若い人ですね。

単純に主人公たちと近い年代のカップルであれば、この物語にキュンキュンしながら純粋に楽しむことができると思います。

 

つづいては、過去の新海作品を複数本観てきており、彼の作品が好きだという人です。

こうした人であれば今回のようなストーリー展開でも不満を感じることなく、没入しながら楽しむことができるのではないでしょうか。

 

もしくは東京が大好きな人や、東京に対して強い憧れを抱いてる人たちも満足できると思います。

「僕の好きな東京がこんな風に描かれている!」と感動できることでしょう。

 

まとめ

大ヒットを記録した君の名はを上回る勢いで興行収入を収めている本作。

僕みたいなおっさんは、あざとくビジネス臭が強いと感じてしまうかもしれませんが、それでも連日映画館を満席にし続けているほどの人気ですので、

まだご覧になっていない方は、興味本位で観に行ってみるのもいいかもしれませんね。

おっさんにはオススメできませんが。。。笑