婚活の向こう側へ

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【motoさん×dodaイベント録】転職で年収を上げるために必要なこと

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motoさん×dodaの転職イベントに当選し、今後のキャリア形成に向けて大変参考になるお話を聞けたので記録に留めていきます。

イベント自体がかなりのボリュームであったため、本ブログも長文になっておりますので、時間のない方は気になるところからご覧ください。

セッションの全体的な内容としては、motoさんの書籍やツイート、voicyで表現されている部分に通ずるものが多かったため、それぞれの該当部分も記載させてもらいました。

特に「転職と副業のかけ算」の第3章に通じるお話が多かったですね。

また、オフラインでしかお話されていないような具体的な内容(本記事では割愛致します)も聞くことができたほか、

参加者250名との質疑応答は、合計30個ほどあった質問をとても端的に捌いていかれており、論理的な思考力と説明力の高さも感じました。

総じて参加した甲斐があったと感じられる素晴らしいイベントでした。

なおmotoさんと対談されたお相手の方は、doda編集長の大浦征也氏が務められていました。それぞれのTwitterアカウントはこちらです。

moto (@moto_recruit) | Twitter

大浦 征也 (@uoseiyaou) | Twitter

1.年収を上げるには

まず、最も多くの転職者が気になるポイントの「どうすれば年収を上げられるか」についてセッションがスタートしました。

結果的に年収UP部分が最もボリュームを割いて語られていました。

  • 年収レンジが高い業界に軸をズラす

いわゆる軸ズラし転職ですね。

一般的に年収レンジの高い業界の探し方がよくわからないという声も聞こえるという大浦さんのコメントに対して、誰でもできるリサーチ方法として四季報や転職サイトを活用することを推奨されていました。

motoさんご自身も、短大卒後はまず地方の小売業に就職し、そこからより年収レンジの高い人材やIT・広告業界へと転身しながらキャリアを形成されています。

  • 年収レンジが高い業界やポジションで必要な能力を明確化する

つづいてそうした年収レンジの高い業界に転職するために、どういった能力が必要なのかを明確にすべき、とありました。

意外とこの能力を明確にしないまま転職活動を行う人も多いようで、そうした場合は企業とのミスマッチが起こりやすく、なかなかうまくいかないようです。

  • その能力に対していま鍛錬可能なものはブラッシュアップする

軸をズラす先の業界や業種で求められる能力について、じつは今の職場でも鍛えることができるものも多い。

なので希望通り転職するには、現職段階から手を抜いていてはダメだということになりますね。

  • そもそも好業績企業でないと年収は上がりにくい

業績の良いところでないとたとえ現状より年収アップで転職できたとしても、それ以降の伸びしろが少なかったり、さらに年収を上げていくには周りを蹴落としていくハードな戦いに勝つ必要が出てくる。

なので、好業績な企業や今後伸びていくような業界への転職も年収UPには必要な基準となります。

書籍やVoicyでの該当箇所

さて冒頭でもお伝えしたとおりトークセッションの内容は書籍やVoicyにも通じる部分がありましたので、その該当部分をご紹介します。

【書籍該当部分】

  • 第3章 4度の転職で年収を上げ続けた「転職術」

【Voicy該当部分】

 

2.年収交渉

続いては年収交渉をどう進めればよいかという話。

年収を上げるにはまず、年収レンジの高い業界に軸をズラす必要がありますが、実際にその企業の面接まで選考が進んだ時にどうすればいいのでしょうか。

  • 年収が転職の軸であると伝えるが、いきなり具体的金額は伝えない

たいてい面接の場では「転職先に求めるものはなにか」という転職の軸についての質問がなされます。

そのタイミングできちんと自分の転職軸は年収にある、ということは伝えるべきとのことです。

なかなか年収の話はしづらいと感じる人が多いかと思いますが、

一方でほとんどの人は転職での年収UPを目指しているはずなので、転職を成功させるためにも軸を伝えておく必要があります。

ただし、聞かれてもいないのにいきなり面接序盤などで具体的な希望金額を答えるのは避けるべきとのこと。

さすがにそれは面接官の印象もあまり良くはならないようです。

あくまで伝えるのは「転職の軸に年収を定めている」ことでまずはOK。

  • 人事も意外と希望年収は具体的に知りたい

doda大浦氏が仰るには多くの採用人事担当者は、実は希望年収を伝えてもらいたいようです。

というのも、年収についての転職希望社からの後出しジャンケンが結構多いみたいで。

面接が1次→2次→最終と進行して全てクリアし、年収などの諸条件を詰めた内定オファーを提示された後で、

「この年収では自分の希望に満たないため、条件を見直してくれないか…」

といった陳情がなされるようでして。

  • オファー後に年収がネックで辞退されがち

先ほどの続きで、なかなか希望年収を伝えない人が多いわりに、こうした齟齬が発生するようです。

面接段階で人事としては、年収を軸に置いてたなんて聞いておらず、現年収維持でOKという認識でいるため、その額面とおりのオファーを出してくるのもある意味仕方のないことです。

それでも年収がネックで辞退するケースがよく発生するみたいですね。

また、一度オファーした条件を修正するのはかなり難しいため、年収の齟齬が発生すればそれを甘受するか辞退するかという選択に迫られるケースが多くなります。

  • 面接のツメで具体的な希望を伝える

ではどの段階で希望年収を伝えればいいのか。

それは面接が2次・最終へと進んだ段階や、企業から希望年収についてより具体的に聞かれるタイミングです。

そこで、具体的な金額や条件を伝えれば唐突感もありませんし、年収についての齟齬が発生しにくくなります。

書籍やVoicyでの該当箇所

それでは年収交渉についての該当箇所を挙げていきます。

【書籍該当部分】

  • 第3章 4度の転職で年収を上げ続けた「転職術」

【Voicy該当部分】

3.会社の選び方

ここまででかなりのボリュームでお伝えいただいておりますが、まだまだ濃い内容は続いていきます。これが無料で聴講できたのは本当にラッキーです。

つづいては会社の選び方について。年収レンジが上がるという段前提のうえで、以下のような条件を挙げておられました。

  • その企業のミッションに共感できるか

企業のミッションやビジョンに納得してこそ自身のバリューをフルで発揮できるというもの。

会社の方針には従いたくないが嫌々やらされている環境では、自分の価値は上がらないし誰もハッピーではありませんよね。

  • 転職先のその次のキャリアをどう描けくかまでを意識

転職先の企業で身に着けられるスキルを考え、さらに自分の市場価値を上げてその次のキャリアも希望した方向性に進めるのか、という見通しまで持てる会社がベストなようです。

  • 各ライフステージに合った環境を選ぶ

必ずしも年収UPが最優先事項でない方もいるため、それぞれの生活に合わせた環境を手にできるのかも重要です。

  • 同じチームで働くことになるメンバーが自分に合うか

一緒に働きたいと思えるメンバーの基準について会場から質問がありましたが、自分のフィーリングを重視すべきという結論でした。

そもそもメンバーなんて入社するまで分からないのでは?と思っておりましたが、

motoさんは内定受諾する前にメンバーとのランチなどを設けてもらい、仕事の取り組み方や環境について・転職しないのか?などと質問をぶつけて、フィーリングを確かめるそうです。

書籍やVoicyでの該当箇所

【書籍該当部分】

  • 第3章 4度の転職で年収を上げ続けた「転職術」

 【Voicy該当部分】

4.社内外の評価

  • まずは本業での社内評価ありき

転職が当たり前の世の中になっているので「市場での評価」という言葉をよく聞くようになりましたが、まずは本業でしっかりと結果を残して社内評価が高い状態を目指しましょう。

上司へのゴマすりなどではなく結果で評価を得ることができれば、市場価値も比例して上がることになります。

  • その上で市場での評価を客観視する

大浦氏も仰っていましたが転職活動中の多くの方は、自分の市場での評価・値段を正しく把握できていないようです。

業界を変えればもっと高く評価される能力を持っているのに、本人はそれを自覚していなくてとてももったいない…など。

客観的な評価を得るためにも転職サイトやエージェントを有効活用すべき。

  • 所属企業が外からどう見られているかも意識

場合によっては「〇〇社で技術開発責任者をしている」等というだけでかなり高く評価されることもあるようです。

自分だけでなく所属企業の市場での価値も踏まえておく必要があります。

書籍やVoicyでの該当箇所

【書籍該当部分】

  • 第3章 4度の転職で年収を上げ続けた「転職術」

【Voicy該当部分】

#9 転職で評価される能力とは(2018年11月19日放送)/ Voicy

5.転職活動

ここからは活動全般での考え方について語られました。

  • 転職活動する≠転職する

これは本当に多くの人が勘違いしているそうです。

転職活動したとしてもそもそも、希望する企業・条件の内定を得られるのかは全くわかりません。

それにも関わらず転職活動を行う前から「転職しようかなぁ」と悩み続ける人が多いらしいです。

両氏とも「悩む前に転職活動すべき」と強く勧められていましたが、本当にその通りだと実感しています。

内定をもらったとしてもバシバシ辞退する権利はあるので、転職するか悩むのは内定後でも遅くはありません。

  • まずはサイト登録→エージェント複数人フル活用

転職するかどうかを悩む前にまずはサイトやエージェントを活用して、希望転職先への可能性などをある程度把握したほうが良いようです。

  • エージェント面談はビジネスマンの定期検診にもなる

エージェントと定期的に面談したり職務経歴を確認してもらうことで、その時々の市場における自分の立ち評価をより正確に知ることができます。

なのでmotoさんはエージェント面談を定期検診のように利用することもあるそうです。

いまの業務や能力は市場で評価されるに値するのかを客観視できるので、今後なにを意識して業務に当たるべきか、という指針立てにも役立ちます。

  • 転職がゴールではなく、自身のキャリアにオーナーシップを持ち続ける

転職先の企業にそのまま留まるもよし、また転職するのもよしですが、いずれにしても自分の意志で主導権を持って行動できるようになるべきだと語られました。

このあたり日本人サラリーマンはあまり意識できていない部分ではないでしょうか。

会社に言われるがままではなく自分で決めていけるようにするためにも、常に市場価値を上げる必要があるようです。

  • 不安定な世の中でこそ企業に依存せず生きられるキャリアを築くべき

 終身雇用制度の崩壊、年金制度の破綻など不安定な社会でこそ、自分でキャリアを選べるように意識する必要があります。

書籍やVoicyでの該当箇所

【書籍該当部分】

  • 第3章 4度の転職で年収を上げ続けた「転職術」

【Voicy該当部分】

#29【対談】転職における「情報」の集め方(2019年8月7日放送)/ Voicy

6.働き方

ここでは転職に関してだけではなく、働き方全般についてのセッションとなりました。

  • 会社の看板に頼らず自分の能力に基づいて働く

motoさん自身もリクルートで勤務された経験があり、そうした大きな看板に頼るだけでは市場価値は上がらないと実感されたようです。

  • 自責感を持って取り組む

たとえば営業の場合、商品が売れないことをそもそもの商品力が低いなどと他責にせず、仕組みが不十分なら自分で改善・カバーして売上を作るくらいの自責感が必要だと主張されています。

すべては市場価値を上げるためですね。

  • 今できていないことをできるように変え続けていく

どうしてもできない理由を探してしまいがちですが、バリューを高めるためには自責感を持って主体的に仕事へ取り組み、できることを増やしていくことが重要なようです。

書籍やVoicyでの該当箇所

【書籍該当部分】

  • 第2章 地方ホームセンターやリクルートで学んだ「成果」に繋がる働き方
  • 第3章 4度の転職で年収を上げ続けた「転職術」

【Voicy該当部分】

#14 平成最後のリーマンに求められる仕事のスタンス(2019年1月8日放送)/ Voicy

#24 【対談】澤さんと語る「令和のサラリーマンの働き方」(2019年5月15日放送)/ Voicy

7.転職後の新環境で

最後は転職した後の新しい環境でどう働くかについてです。

  • まずは売上の源泉を見極める

売上を稼ぐ商品やサービスの根源を知ることで、その会社におけるより本質的な業務を理解することにつなげることが重要なようです。

そのためには点で事業を捉えるのではなく、俯瞰的にどこから売上が作られているのかを確認することが必要です。

  • 転職直後に感じた違和感はすぐに伝えない方がベター

その企業独自の微妙な習慣や間違いなどは転職直後にこそ感じやすいようですが、それをいきなり伝えて改善を図ろうとすると角が立ってしまいます。

したがって、まずはそうした違和感などをメモしておいて、新しい職場に馴染んできたタイミングでそれらの改善策を提案したり自分で試してみたほうが、プラスに受け止めてもらえるとのこと。

書籍やVoicyでの該当箇所

【書籍該当部分】

  • 第3章 4度の転職で年収を上げ続けた「転職術」

【Voicy該当部分】

#29【対談】転職における「情報」の集め方(2019年8月7日放送)/ Voicy

 

さいごに

motoさん×doda編集長大浦氏のセッションは、転職活動を終了させた僕としても今後のキャリア形成に向けて大変参考になることが多いものでした。

転職活動に踏み出す前の僕が陥っていた思考として「活動=転職する」というものがありましたが、そうした誤った考え方は多くの社会人が抱いているようでして、そういった意味では一歩踏み出す度胸も大事なのだなと感じました。

また、まだmotoさんの書籍をご覧になったことがないという方はぜひご一読ください。

転職関連の書籍は数多くありますが、年収を上げて満足できる転職のためには最も参考になった一冊でした。