ラグビーW杯で日本が史上初のベスト8進出を決定させましたね!
大変な盛り上がりを見せておりますが、
今大会が始まるまで僕はほとんどラグビーのルールが分からず、まともに観戦したこともなかった状態でした。
しかし解説を見聞きしながらルールや選手、ポジションごとの特徴などをある程度理解できるようになると、
このスポーツの面白さがどんどん分かってきました。
なので決勝トーナメント以降をもっと楽しむために、これから選手やルールなどをまとめて情報を整理していこうと思います。
まず今回はラグビーのポジションと日本代表のメンバーをまとめます。
なお、JSPORTSさんの説明がとても分かりやすかったのでそちらを参考にさせてもらってます。
ラグビーは15人の競技
まずラグビーって何人でプレーするの?ってところから、僕は分からなかったです。大変お恥ずかしい限りです。。
ラグビーとは両チームとも15人ずつでプレーし、控えメンバーは8人まで登録が可能な競技です。
控えの選手の交代枠はサッカーのように3人という縛りはなく、8人全員出場可能です。
なので、試合の後半ではスタメン15人のうち半分以上が変わっている状況も珍しく有りません。
現に、10月13日の日本VSスコットランド戦では、日本は8人全員・スコットランドも7人選手を入れ替えておりました。
試合開始時に両チーム合わせて46人選手登録され、そのうち45人が出場していたことになります。
しかもスコットランドは後半12分に5人まとめて一緒にメンバー交代していたので、非常に目まぐるしい交代状況でした。
チームの呼び方はフィフティーン
またプレー選手が15人なため、メンバーを総称する時の呼び方は「フィフティーン」となります。
9人でプレーする野球は「〇〇ナイン」、11人のサッカーは「〇〇イレブン」、48人のアイドルは「〇〇フォーティーエイト」といった具合です。
ポジションはフォワードとバックスに分かれる
そんな15人でプレーするラグビーですが、前線の選手と後方の選手というようにプレーヤーが別れております。
それぞれフォワード/バックスと呼び、このような配置(↓)でポジションを取ります。
出典:J SPORTS
とりあえず前の選手がフォワード(FW)、後ろがバックス(BK)で、
FWは大柄で敵にタックルし、BKは俊敏にトライを奪いに行く、と覚えておけばOKです。
なおラグビーではポジションごとに背番号が決まっているので、背番号1~8がフォワード、9~15がバックスです。
フォワード(FW)の日本代表メンバー
それではここからフォワードとバックスに分けて各ポジションごとの日本代表メンバーと、それぞれの役割を簡単に説明していきます。
まずはフォワード(FW)のポジションです。各ポジション名と背番号は下の表を御覧ください。これをもとにご紹介していきます。
FWはバックス(BK)と比べて大柄な選手が多く、スクラムに参加してゴリゴリ敵とぶつかり合います。
また、BKが敵に捕まってしまったときは、彼らのもとに駆けつけて敵にボールを奪われないように身を削ります。
とにかく彼らは、ぶつかり、倒され、起き上がり、また走り出す。ときには下敷きになったり踏まれまくることもある、とてもタフな選手たちです。
プロップ(PR)
プロップ(Prop)は背番号1・3の選手たちで、支柱(Prop)を意味するポジション名を付けられています。略号はPR。
屈強なパワーと忍耐力がピカ一の選手たちです。
(各選手画像の出典は日本協会や各所属チームHP)
順に、稲垣選手と具選手。
続いて中島イシレリ選手。
中島選手は金髪姿の方が馴染み深いですね。
フッカー(HO)
続いてはフッカー(Hooker)。背番号2番。
スクラムの時に足でボールを掻き出す(Hook)ことからフッカーと呼ばれており、略号はHO。
体の強さと器用さが求められるポジションで、ラインアウトからボールを投げ入れる役割も果たします。
主な日本代表メンバーは、堀江、坂出選手。
ロック(LO)
フォワードの2列目でスクラムに鍵をかける(Lock)役割の選手で、背番号4,5番。略号はLO。
長身・巨漢の大型選手がLOを担い、日本代表では外国出身の選手が多いです。
トンプソンルークや、ジェームス・ムーア選手などがLOを務めています。
フランカー(FL)
スクラム時に側面に位置する選手という意味で、フランカー(Flanker)と呼ばれるポジション。略号はFLで6,7番。
パワーとスピードが要求されるポジションで、攻守ともに常にボールを追いかけ回すタフな役割をこなします。
日本代表の主な選手は、姫野、リーチマイケル、ピーター・ラブスカフニ選手です。
特に今大会での活躍が目立つのが姫野選手とリーチマイケルの両フランカー(FL)です。
彼らはタックルを食らいながらも簡単には倒れずに進撃を続けるタフネスさと、相手からボールを奪い取るパワーや技術が特に優れています。
タックル後に敵ボールを奪取するプレーとしてジャッカルという言葉をよく耳にすることがありますが、動物のジャッカルが獲物を食べる様子からそう名付けられたようです。
ナンバー8(NO8)
フォワード最後方に位置し、FW陣へ的確に指示を出す選手。
フランカー(FL)と同様に走りながら、強力な突破力や推進力求められるポジション。
今大会は試合によって、姫野やアマナキ・レレイ・マフィ選手が務めています。
バックス(BK)の日本代表選手
ここまでは前線で体を張ってチームを支えるフォワード(FW)陣の紹介でした。
続いてはバックス(BK)についてです。
BKはFWに比べて小柄な選手が多いポジションで、俊敏性やスキルに優れています。
FWが確保したボールを攻撃に結びつけていく役割を担い、トライを奪うのは主にバックスの選手たちです。
スクラムハーフ(SH)
フォワード陣が組むスクラムのすぐ後ろにいるハーフバックの選手という意味で、スクラムハーフ(Scrum Half)と呼ばれます。背番号9。
スクラム後やボールを敵から奪取した後に、まずボールを捌くパスの出し手で、俊敏さと戦略性が必要です。
日本代表ではベテランの田中や流(ながれ)選手が務めています。
スタンドオフ(SO)
スクラムハーフ(SH)の後ろで、スクラムとは離れて立つスタンドオフ(Stand Off)です。
背番号10番で、サッカーと同様に司令塔的ポジション。
攻撃時に指揮を執るキープレイヤーでラグビー理解度の高さだけでなく、ラン・パス・キックともに高い技術が必要。
日本代表では田村選手がスタメンを務めています。
センター(CTB)
Center Three quater Backと呼ばれ、前から4分の3に位置するセンターのバックスで、背番号12,13番。略号はCTB。
守備ではタックルで相手を止め、攻撃時にはタックルを受けながらも味方にパスを供給する、オフロードパスというものを繰り出しています。
日本代表では中村、ラファエレティモシー選手らが務めます。
ウィング(WTB)
Wing Tree quater Back(WTB)という、前から4分の3で両翼を担うポジション。11,14番。
トライを奪うのが最大の役割で、切れ味鋭い動きに加え後方の味方選手が蹴ったボールをキャッチする能力も必要。
チーム1の俊足選手がWTBを務め、日本代表では福岡、松島、レメキロマノラヴァらが担います。
フルバック(FB)
チームの最後方に位置するフルバック(Full Back)、背番号は15。FB。
最後の砦として全体を見渡しながら守備網の指示を出しつつ相手攻撃を防ぎ、攻撃にも参加してチャンスを作るポジション。
最後方にいるため、攻撃時は大きく前方へ蹴り出して 陣地を前進させる役割も担います。
日本代表では山中やウィリアム・トゥポワが務めます。
かつては五郎丸選手も日本代表でFBで活躍していました。
まとめ
こうして各ポジションの役割と日本代表メンバーをまとめることで、さらなる理解が図れました。
しかし、初心者の僕たちが15人すべての役割や特徴を覚えることはなかなか難しいのも事実です。
ですので、まずは屈強で敵とぶつかりまくる選手がフォワード(FW)、パスやランが得意で俊敏にトライを奪いに行く選手たちがバックス(BK)にいる、ということを抑えておけばいいかと思います。
これさえ分かっておけば彼らのプレーがより理解でき、さらにラグビー観戦を楽しめること間違いなしです。
そこから余裕があれば、各ポジションの役割やメンバーの顔・名前も覚えていけば、どんどんのめり込めることでしょう。
それではこれからの決勝トーナメントも期待しながら楽しみましょう!